「留学したいと思っているけど英語力がないから心配。そもそも英語力0で現地で生活するって可能なの?」「出発前に日本で何か英語力対策はできないかな?」と思っている方はいませんか?
この記事でわかること
- 英語力ゼロでも留学・ワーホリは可能か
- 出発前に日本国内でできる英語力対策の方法
私自身、オーストラリアで約2年の留学経験があり、期間中には語学学校・カレッジ・大学の全てに通いました。
また、現地での就業経験もありますので、ワーホリを考えている方にも参考になるかと思います。
結論から言ってしまうと、英語力ゼロでの留学・ワーホリは一応可能ですが、英語力があるに越したことがないのは事実です。なので、日本できちんと準備しておきましょう。
英語力ゼロでの留学・ワーホリ
繰り返しになりますが、英語力ゼロでの留学・ワーホリは一応可能です。
実際に、英語が全くできないまま現地へ行って、それでも充実した生活を送られている方はいます。
ですが、個人的には「英語力ゼロ」でいきなり日本を飛び出すことはオススメしないので、今回はその理由を解説していきます。
可能性を狭め、チャンスを逃すことになる
まず、英語力ゼロでの留学・ワーホリは自分の可能性を狭め、せっかくのチャンスを逃すことになります。

英語力の低いAさんと、英語力がそれなりにあるBさんが6ヵ月間語学学校に通うことを例に説明します
Aさんの場合
英語力ゼロでオーストラリアに来て、語学学校に通う
↓
クラス分けテストの結果、下級クラスからスタート
↓
半年間、一生懸命勉強して中級クラスに進級
↓
ところがタイムリミットで、留学終了
Bさんの場合
英語力はある程度ある状態で、語学学校に通う
↓
クラス分けテストの結果、中級クラスからスタート
↓
その後も勉強を続け、見事上級クラスに進級
↓
日本では学ぶのが難しい上級の英語知識を身につけて帰国
上の2人の例を見て、みなさんはどう思いましたか?
一見すると、2人とも英語力をアップさせて留学を終えているので、どちらも充実しているように思えます。
ですが、ここで一つ考えなければいけないのが、「語学学校のクラスレベルは一体どれくらいのものか?」ということです。
▼もちろん学校やコースによってレベルは様々ですが、目安としては以下のようになります。
- 初級:中高で学ぶ基礎的な文法もままならない
- 中級:中高で学ぶ基礎文法の知識+多少実践的な英語力がある
- 上級:実践的な英語力があり、簡単な論文やエッセイを多少なりともかける
つまり、初級レベルの英語なら、頑張れば日本でも習得が可能だということです。
Aさんは日本であまり準備をしてこなかったがために、日本でも学べることに貴重な時間とお金を費やしてしまっています。
その一方で、Bさんはある程度の知識と実践力を備えていたため、より高いレベルの英語を習得し、留学を終えることができています。
また、語学学校はあくまでも「英語を母国語としない人たちが英語を勉強する場所」です。
ネイティブは先生のみで、現地で出会う友達はみんな英語力が高い訳ではありません。
つまり、自分がレベルの低いクラスにいれば、相手も同じレベルの英語力なわけですから、なかなかステップアップできず、せっかくの英語力を伸ばす機会を失っているともいえます。
さらに、カレッジや大学になると、英語力の必要性はさらにシビアになります。
仮に入学できたとしても、入学してからはネイティブと同じように(同じ扱いで)授業を受け、日々の課題やテストにも合格しなければいけません。
特に、英語がわかることを前提に授業が進められていく点が、語学学校との大きな違いでしょう。
英語力があまりにもないせいで、初歩的な単語ひとつを調べるのに時間がかかっていては、本来すべき勉強にたどり着くことができないのは言うまでもありません。
せっかく「留学」「ワーホリ」という大きな決断をして、現地で色々なことを吸収したいと思っても、自分が始めるレベルが低ければ低いほど目標達成までの道のりは長くなります。
それならば、初めからある程度の英語力を身につけた状態で来て、留学・ワーホリの限られた時間の中でも最大限に英語力を伸ばせた方が良いはずです。
現地での選択肢が限られる
次に、英語力ゼロでの留学・ワーホリは、現地での選択肢を限定させる要因になります。

先ほどの「自分の可能性・チャンス」とも繋がってくる話です
▼現地でこんな状況に遭遇したと想像してみてください…
- 住みたいと思う素敵なシェアハウスを見つけた
- 働きたいと思うおしゃれなカフェを見つけた
▼では、上の状況で英語力がないとどうなるかをお伝えします
- 住みたいと思う素敵なシェアハウスを見つけた
→英語力がないので、オーナーと連絡がうまく取れない or 交渉できず断念。しまいには日本人だけが住むシェアハウスに住むことに。
- 働きたいと思うおしゃれなカフェを見つけた
→英語力がないので、履歴書さえも受けとってもらえない or 面接で不合格に。しまいには日本語を使う機会の多い職場でアルバイトをすることに。
こういったように「英語力がないから」ということだけが理由で様々なチャンスを逃し、せっかくの選択肢が狭まっていったら勿体無いと思いませんか?
もちろん、日本人同士でシェアハウスに住んだり、日本語環境のアルバイトをしたりすることも構いませんが、せっかく英語が伸ばせるチャンスがあるのですから、ぜひ現地でしか体験できないことに挑戦しましょう。
そして、その「挑戦」のためには、やはりある程度の英語力を要求されることを覚えておきましょう。

逆にいえば、「英語力ゼロ」だと挑戦のチャンスすらもないということです
雇用側の気持ちを考えれば分かりますが、同じスキルを持つAさんとBさん(前述)がいれば、英語力の高いBさんを雇うのは当たり前のことです。
怪しい人に騙されやすくなる
最後に、英語力ゼロでの留学・ワーホリでは、怪しい人に騙されやすくなります。
これは以前の【オーストラリア】留学・ワーホリ中の日本人との関わり方(メリット・デメリット)という記事でも少しお話ししましたが、海外では日本人の英語力はさほど高くないと認識されています。
つまり、あなたが英語をあまり理解してなさそうだと思われれば、足元をすくわれる可能性が高まります。
英語力ゼロが故に、現地の人の言うことをなんでも聞いたり、知らないところについていったりすればトラブルに巻き込まれてもおかしくありません。
初めから相手の言っている事が100%分かる必要はありませんが、要点をきちんと理解し、不平不満があれば英語で言い返せるくらいになれば心配は減ります。

私自身、留学中に英語で議論をしなければいけない場面(学校外のトラブルなど)が何度かありましたが、もし英語力がゼロだったら、自分の主張どころか言葉すらも発することができなかっただろうと思います
日本国内でできる英語力対策
ここまで読み進めれば、留学・ワーホリでは「多少は英語力があった方が良い」ことはわかっていただけたのではないでしょうか?
となると、次にみなさんができることは日本国内での英語学習です。
留学・ワーホリ前に自分ができる最大限のことを準備してからいくことで、現地での不安も減り、よりスムーズで充実した現地生活を送る事ができます。
ということでここからは、留学・ワーホリ前の英語学習に有効な手段を3つご紹介します。
参考書
一番始めに取り掛かるべきなのは「参考書」です。
とはいえ、これは分厚い参考書を指しているのではなく、中学高校レベルの易しい参考書を指しています。
やはり英語を上達させたければ、基礎が大事です。
「ペラペラになるためには難しい単語を覚えなきゃ!」と考えてしまう人はどうしても多いですが、それは勘違いです。
ネイティブと会話をしてみれば分かりますが、ほとんどが単純でわかりやすい英語を使っていて、みなさんが日本の中高で習う文法・単語だけでもある程度の会話は成り立ちます。

難しく聞こえるのは、英語を聞いたり話したりすることに慣れていないだけです
学生時代の教科書や参考書がまだ手元に残っていれば是非活用し、be動詞から丁寧に理解することを心がけて勉強していきましょう。
▼文法のことならこれ一冊で網羅!!留学中も大活躍の参考書でした。
海外ドラマ・映画
当たり前ですが、座学だけでは実践的な英語は身につきません。
文法の復習と同時に、海外映画やドラマをみて自分の耳を英語に慣らしましょう。
ただ流し見するだけでも効果はありますが、
- 登場人物がどのように話しているか?(抑揚・発音)
- どんな表現が使われているか?
- 分からない単語は調べる
ことを意識しながら見ると、現地でも役立つ実践的な英語力が身につきます。
また、余裕があれば、劇中のセリフを抑揚・発音などに気をつけながら真似してみましょう。
日本にいる時から「聞く・話す(真似る)」ことに慣れていれば、現地での会話中に練習したフレーズがとっさに出てきたりして、実際のコミュケーションにも役立てる事ができます。

個人的に、英語上達には「真似」が一番効果的だと思います^^
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オンライン英会話
上記2つに加えて、オンライン英会話を活用すると良いでしょう。
復習した内容(基礎文法)+海外ドラマや映画で得たリスニング/スピーキング力を生かせば、実際の会話も少しはハードルが低くなるはずです。
全く英語で会話をした事がない状態で現地に行くと、緊張と不安でなかなか言葉が出てきません。
頭の中で会話をイメージするだけではなく、自分の体を英語に慣れさせた状態で現地に行けば、初めの一歩がスムーズにいくでしょう。

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まとめ
いかがでしたか?
「英語力ゼロでの留学・ワーホリは可能か?」ということについてお届けしました。
繰り返しになりますが、結論は英語力ゼロでの留学・ワーホリは一応可能ですが、英語力があるに越したことがないのは事実です。なので、日本できちんと準備しておきましょう。
確かに、現地にいきなり飛び込めば、伸びが早いのは事実でしょう。
ですが、その伸びを一番低いレベルから始めるのか、ある程度のレベルから始めるのかでは、最終的にたどり着くレベルや目標達成までの期間にも違いが出てきます。
可能性や選択肢を広げ、かつ、海外で生活していく自分の身を守るという意味では、日本である程度の英語力を身につけてくることをオススメします。
また、「英語力ゼロ 留学」でネット検索すると、きっと「大丈夫!」と言っているものがほとんどかと思います。
確かに英語力ゼロでもどうにかなるのは事実ですが、やはり英語力があるに越したことはないというのが留学経験者の私の意見です。
現地に来てからの苦労を少しでも減らすために、できる限りでいいので勉強しておくことをオススメします。
そして、もっと言えば、日本にいようとオーストラリアにいようと、きちんと努力できる人が最終的には結果を出す事ができます。
場所を理由にせず、自分の目標達成のために頑張れる人がかっこいいですよね。
みなさんが素敵な留学・ワーホリ生活を送れるように心から応援しています!^^
追記:留学するうえで忘れてはいけない大切なこと
先日、オーストラリア留学・ワーホリ界隈で有名なちーやさん(@ChiyaMelbourne)がこんなツイートをされていました。
留学するうえでとても大切なマインドだと思うのでシェアさせていただきます。
『留学は英語できなくても何とかなる』に関して、僕の意見は『何とかなるが周りの支えあってこそ』です。
英語できなくて死ぬことはないけど、その裏側には支えてくれてる人がいる。
飛び込むことは大切ですが場合によっては周りを巻き込むので、『何とかなる』だけを鵜呑みにしてはいけないですよね。— ちーや🇦🇺メルボルン (@ChiyaMelbourne) June 2, 2019
みなさんが日本語が流暢でない海外の方と話すときに一生懸命耳を傾け理解しようとするように、留学先の人もあなたの拙い英語を辛抱強く聞いてくれることでしょう。
お互いを尊重する姿勢は素晴らしいことですが、相手に多少なりとも負担をかけているのは事実です。
できることならある程度の英語力を持ってスムーズにコミュニケーションができると良いですよね。
そして、日頃から周囲の理解の姿勢に感謝することは忘れてはいけないと思います。
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