海外に行くときに気になることの一つにその国の「お酒事情」があると思います
国によっては、宗教上の理由でお酒が完全に禁止されているところもあったりしますが、オーストラリアではどんなルールがあると思いますか?
オーストラリアには、これから旅行・留学やワーホリで来る方には是非知っておいてほしい独自のルールがたくさんあります
ということで、今回はオーストラリアの意外と厳しい(!?)お酒のルールについてご紹介します
これを読めば渡豪も安心です!
お酒が飲める年齢
オーストラリアでは18歳から飲酒ができます

私は留学当時19歳で日本では未成年でしたが、オーストリアでは飲酒できたので、アルコールデビューはオーストラリアでした
皆さんは海外の人はお酒が大好きで、何かといつも騒いでいる印象がありませんか?(笑)
おそらく、若い年齢からお酒を飲むことができるうえ、パーティー文化があることがそういった印象を持たせているのでしょう
確かに派手に飲む人は多いですし、日本よりもパーティーなどの機会は多いですが、「行くか行かないか」「飲むか飲まないか」は自分でコントロールできます
もし、これからの留学生活で「お酒を派手に飲まないと友達とうまくやっていけないのかな?」と不安に思っている方がいればその心配はありませんよ
全員が全員、お酒を飲むわけではありませんし、無理して飲む必要はありません^^
運転のルール
基本的に飲酒運転が許されないことは日本と同じです
ここで「基本的に」と言ったのには訳があります
なぜなら、オーストラリアでは飲酒をしても運転できる場合があるからです

詳しく説明していきます
まず、オーストラリアでは血中アルコール濃度が0.05を超えての運転は禁止されています
これは裏を返せば、血中アルコール濃度が0.05を超えないように飲めば運転ができるということになりますよね?
そこでオーストラリアでは、10gのアルコールが含まれたお酒の量を “Standard drink”と呼び、自分が飲むアルコールの量を簡単に把握できるようにしています
つまり、その量が分かっていれば、自分で血中アルコール濃度を0.05以下に調整しながら飲むことができる訳です
ちなみに、“1 Standard drink” が人間が1時間に処理できるアルコールの量だと言われています
ここで疑問なのが、「 “1 Standard drink” が具体的にどれくらいの量か」ということですよね?

これは少し分かりにくいので画像で説明します
例えば一般的なビールを285ml飲むとそのアルコール量は “1.1Standard drinks” に値します
スパークリングワイン170mlなら “1.5 Standard drinks” です
つまりこれらのお酒の値は “1 Standard drink” を超えているので、人間が1時間に処理できるアルコールの量も超えているということが言えます
↑この画像は、それぞれのお酒の “1 Standard drink” 分の量を表したものです
もし “1 Standard drink” だけ飲みたいなら、普通のビールは260ml、スパークリングワインは110mlが目安ということです
これらを踏まえて、血中アルコール濃度が0.05を超えない飲み方の目安は以下のようになります
70kgの男性 | 初めの1時間に “2 Standard drinks”以上飲まない 又、その後毎時間 “1 Standard drink” ずつ |
50kgの女性 | 毎時間 “1 Standard drink” 以上飲まない |
難しい話をしましたが、簡単に言ってしまえば、オーストラリアではビールを1杯飲んだくらいなら運転してもいいということです
ただ、個人的にはお酒を飲んだ日に運転することは控えた方がいいと思います
私はオーストラリアに来て3年経ちましたが、たとえ友達や自分のパートナーが1杯しか飲んでいないと分かっていても、未だに少し抵抗があります

やはり何かがあってからでは遅いですからね
また、日本人はこちらの人に比べて体格が小さいですし、アルコールに対する身体の反応も違うと思うので、あくまでも目安として見てくださいね
レストランにお酒持ち込みOK!?
このブログの中でも何度か出てきたと思いますが、オーストラリアにはBYOという制度があります
“BYO”とは、Bring Your Ownの略で、飲食店に自分のワインを持ち込んで楽しむことをさします。
日本では他で買ってきたお酒を持ち込むなんて信じられないと思いますが、オーストラリアはそこのところは結構優しいですね(笑)
もちろん全てのお店がやっているわけではありませんが、店のドアなどに”BYO”と書いてあれば持ち込みOKです
この制度の最大のメリットは、酒屋で買った方がレストランで頼むより安いという点です
また、自分のお気に入りのお酒と食事を楽しむことができるのも嬉しい点ですね
ただ、”Corkage” といって持ち込み料がかかるお店が多いと思います
持ち込みする時はお店の方にその旨を伝えて、必要であればグラスももらいましょう
公共の場での飲酒は法律違反!
ここまでの話を聞くと、オーストラリアはなんだかお酒のルールが優しいように感じますが、そうはいかないのが世の中ってものですね(笑)
そう、オーストラリアでは公共の場での飲酒は禁止されているんです
オーストラリアといえばビーチが綺麗で、BBQも好きな国民性なので、外でお酒が飲めれば最高なんですけどね
日本のように公園で花見をしながらお酒を飲んだり、コンビニから出てすぐ缶を開けて飲んだりするようなことはできません・・・
もし見つかったら高額の罰金を払わなければいけないので注意してくださいね
ちなみに、屋外のイベントなどでアルコールが販売されていることがありますが、その場合はお酒を飲んでいいエリアが定められていることがほとんどです
そのエリアを超えて持ち出すことはルール違反になります
お酒を買える場所
先ほど、「コンビニから出て・・・」と言ったのですが、オーストラリアではスーパーやコンビニなどでは絶対にお酒が買えません

お店のどこを見回してもお酒がないので最初は不思議でした
何故なら、お酒は酒屋のみで販売が許可されているからです
スーパーなどには子供達もきますし、簡単に見える場所にお酒が置かれていないのは、健全な社会のためにとても大事なことだと思います
オーストラリアで酒屋といえば「Dan Murphy’s」「BWS」の2チェーンが大きく、安く買えることで有名です
基本的に24時間営業ではないので、お酒が必要な時は早めに買っておきましょう
また、未成年の入店は禁止で、お酒を買うときには必ずID(身分証明書)を確認されますので、パスポートや運転免許証は必ず持ち歩きましょう
特にアジア人は実年齢より5〜10歳下に見られることが多いので怪しまれやすいですが、堂々としていれば大丈夫ですよ^^

オージーのパートナーは私の2コ下なのですが、IDを聞かれるのはいつも私の方ですw
お酒の販売ルール
日本では、成人であればお店でいくらでもお酒を注文し飲むことができますし、提供する側も特に資格は入りませんよね?
ただその結果、飲みすぎて道端で倒れる人や、他人に危害を与えたりする人が現れたりするのも事実です
オーストラリアではそう言ったことが起きないようにするために、お酒の販売・提供に関しての厳しいルールがあります
そのうちの一つにRSA(Responsible Service of Alcohol)という資格があり、オーストラリアではこの資格がないとお酒を販売・提供することができません
これからワーホリなどでオーストラリアに来て、お酒を扱っているレストランで働こうと思っているなら必ず必要な資格になります
もし、この資格がないのに販売、提供した場合は自分にもお店にも重い罰則が課せられます

たとえアルバイトだとしても持っていなければいけない資格です
1日講座を受ければ取得できるので特に難しいことはありませんが、この資格を持っている以上は自分が提供するお酒に責任を持たなければいけません
また、オーストラリアではこの資格を持つ人たちにはお酒の販売・提供に関する判断をする権利があります
以下のような場合はお酒の提供をしてもらえないことがありますので、注意しましょう
- 身分証を持っておらず年齢確認できない時
- お酒を飲みすぎたことによる健康被害の可能性がある時
- 周囲への危害が予想され、配慮が必要だと判断された時
まとめ
いかがでしたか?
日本とは全然違ったルールばかりで面白いですよね
海外というと「お酒をいっぱい飲んでどんちゃん騒ぎ!」みたいなイメージをお持ちのかたも多いと思いますが、意外とそんなことはないんです

もちろんクラブなどにいけばそれなりに騒がしいかとは思いますがw
オーストラリアはルールを少し厳しく設けることで、安全に楽しくお酒を楽しめる環境を作ろうと努力している国です
皆さんも渡豪前には今一度ルールを確認して、程よくお酒も楽しみながら(笑)、オーストラリアライフを楽しんでくださいね^^
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